動画説明
Keisuke Oikawa MUSIC
ふたりに、朝は、来ない
詞・曲 及川圭哉
夕暮れの いつもの珈琲テラスで
お気に入りの推理小説(ミステリー)読みふける君は
いつだって遅刻気味に現れる 僕を見つけては瞳潤わせて笑う
二人を見た人たちは “恋人同士”だと思うだろうか?
夕焼けがグラスの氷と共に 溶けていく
迷いなく 衝動で恋に堕ちて ただ求め合う二人
何も間違えちゃいない “出会った順番”を除けば
イタズラに されど視線を外して ふっと君が呟く
「ねぇ二人はどんな関係?」
僕に“答え”などない 二人に朝は来ない・・・
幾重にも 君はトビラにカギかけて
二人の情事が 誰にも侵されぬ様・・・
僕だけに見せる「君のそのすべて」は
強く抱きしめれば 今にも壊れそうで
絡めた指の隙間から 「二人の時間」がすべり落ちてく
加速度を増す砂時計みたいに
力なく君が伸ばす両腕に 僕の息が止まる
この恋を突然 失うことを覚悟しても
窓に浮かぶ 月の光だけがほら
二人を淡く照らす
裁かれるべき僕らを そっと守ってくれる
かすかな「希望」みたいだ
次の角を曲がったら またしばらく君とは会えない
「それじゃまたね」と強がるその目に もう僕は言葉もない
迷いなく 衝動で恋に堕ちて ただ求め合う二人
何も間違えちゃいないよね? ねぇ?
少しずつ魔法が解け出すようにやがて夜は明ける
きっとありふれた “今日”という一日が始まる
動きだす雑踏に飲みこまれて 君が見えなくなる
そして僕だけを乗せた車は走り出す
二人に朝は来ない・・・